「孫正義 300年王国への野望」から学んだ、強い組織を作るために必要な3つのこと

孫正義のこれまでの歴史が描かれているこちらの本を読みました。

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主人公はもちろん孫正義ですが、孫氏の脇を固める側近たちの様子も詳細に描かれています。

この本を通じて、「ソフトバンクがなぜここまで偉大な企業になれたか」、「なぜソフトバンクが強い組織なのか」を少し紐解いてみたいと思います。

 

ソフトバンクのサクセスストーリーを語るうえで欠かせないキーワードが3つあります。

この3つが強い組織を作るうえで必要だと思っています。

それでは、一つずつ紹介していきます。

 

世界一になるという高い志

孫氏は事業家として人生を懸けるのであれば、目指すべきは世界一と定めました。

また、これを自分に強いるだけではなく、周りのメンバーにも共有し、共に目指そうと巻き込むのです。

 

印象的に残った部分を下記に引用します。

孫の持論はこうだ。 「ビジョンがないと人間は、本人は一生懸命働いて山を登っているつもりでも同じところをぐるぐると回ってしまう。それだと狭い円から抜け出せない。ビジョンがあれば一目散に高みを目指せる。最終的に大きな山に登れるというわけだ。

 ビジョンを持つことが大事と語り、それが世界一というわけです。

 

そして、「夢」と「志」の違いにも本書では言及しております。

「夢というのは少年少女の淡い期待だ。志というのは決意なんだ。いいかい孫君。夢じゃダメだ。志を持ちなさい」

 

このように高い志。それは、「世界一」に旗を立てて、ソフトバンクを創業して以来ずっとその旗(ビジョン)を目指して走り続けている組織なのです。

 

 圧倒的量をこなす

よく「量」か「質」かの議論が巻き起こるが、孫氏率いるソフトバンクは前者。

それも圧倒的な量をこなす組織であると述べています。

 

事業を興す前から、この量をこなしておりました。

「脳がちぎれるほど考えろ」は孫が好んで使う表現だが、この時はひとり黙々と考え続けた。人生を賭ける事業は何か。気づけば1年が過ぎていた。

 

ソフトバンクM&A戦略もその量をこなす姿勢が貫かれている。

メスのサケは一度に2000~3000の卵を産むとされている。サケは生まれた川に戻ってくる性質があることは広く知られている。孫はならば、生まれた川に戻ってくるのはざっと平均するとオスとメスが1匹ずつになるはずだと言うのだ。  なぜならオスとメスが1匹ずつ残らないとサケはいずれ絶滅してしまうことになる。どちらかが極端に多いとバランスが崩れる。両方とも多すぎると今度は増えすぎて川があふれてしまうだろう。 「つまり3000匹に1匹ずつだ。お前はその1匹を卵の段階から見抜けると思うか」  孫が投資先や提携先を探す時、すでに世に知れ渡った企業ではなく、基本的に宝の原石のような会社を探そうとする。いち早く原石を見つけてグループに組み込んでしまう。その原石探しには予断を持たずに、まずは数を打つのが孫の定石なのだ。

 

 こういった量をこなしてきた孫氏やその側近たちによって、強力な経営陣が作られていったのは想像容易いと思います。

 

同志的結合

孫氏の同志的結合へのこだわりは非常に強いものとなっております。

きっかけは、孫氏の恩人である佐々木氏からの助言だったそうです。

「いいか孫君。同志的結合は他のどんな結びつきよりも強いんだ」  若き孫にそう諭した佐々木。「同志的結合」は孫が今も好んで使う言葉だ。

 

300年王国を築くためには、金銭的なインセンティブなどではなく、同じ志を持つ企業と共に歩んでいくことを強調しております。

孫はよく「同志的結合は金銭的結合より強い」と語る。同志的結合が300年王国を実現するための孫の基本戦略をなす群戦略のキーワードであることはすでに述べた

 

これからもソフトバンクは前進し続けるであろう

ソフトバンクがなぜ強い組織であるか、それは志・行動量・同志的結合の3つが高いレベルで実現できているからです。

そして上記の3つは企業のトップが本気で目指さないと社員はついてきません。

 

孫氏、そしてソフトバンクから良い部分を真似て、会社経営に活かしてみてはいかがでしょうか。

 

 

株式会社はてなの決算から何を学ぶ?【決算から学ぶシリーズ】

はてなブックマーク」や「はてなブログ」で有名な株式会社はてな

当社は2016年に上場を果たし、様々なサービスを開発・拡大している会社です。

 

同じコンテンツマーケティング会社として色々学びたいと思い、決算を覗いてみました。

 

さっそく2017年第二四半期の決算をみていきたいと思います。

※参照:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=34316&code=3930

 

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売上、経常利益ともに順調に推移しております。

この売上の内訳が、

  • コンテンツプラットフォーム事業:2.67億円(前年同期比+14%)
  • コンテンツマーケティング事業 :2.98億円(前年同期比+23%)
  • テクノロジーソリューション事業:3.44億円(前年同期比+40%)

と非常にバランスが取れている且つ全ての事業がしっかりと成長軌道に乗っています。

気になるコンテンツマーケティング事業を覗いてみた

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メルカリ社が運営しているmercan(メルカン)や、ぐるなび社が運営している

ぐるなび みんなのごはんを支援している当事業部。

新規開設数が半年間で9件と順調に増加しているが、解約が4件発生しています。

解約理由は、オウンドメディアの更新停止や複数オウンドメディアの統合など様々だそうです。

 

オウンドメディアのブーム(とりあえず作っておけば良い)が落ち着いてきたのも要因の一つでしょう。

弊社へ問い合わせるお客様も、「◯◯という目的を達成したい」ためにオウンドメディアの開設を検討しているというケースが増えております。

 

オウンドメディアやコンテンツの価値・成果に意識が集まり始めていると考えております。

そんななか、メルカリ社やぐるなび社を支援し続けているはてな社は成果や効果を出し続けているのだと思います。

 

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 コンテンツマーケティングの支援事業はストックビジネスなので、案件数が落ち込まない限り売上は増加し続けることでしょう。

案件1つあたりの収益がよかったためか、今期の案件目標数を58件から44件に変更しておりました。

しかし、解約理由が様々なことから、新規開設・リニューアル数は26件と維持しております。

 

はてな社が順調に成長している理由とは? 

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こちらの図に強さの秘訣が集約されています。

コンテンツのプラットフォームを持っていて、自社でコンテンツやメディアの制作ができ、分析するツールもあり、シナジー効果がしっかりと生み出せていることが強みだろうと思います。

 

コンテンツマーケティングの業界は参入障壁が非常に低いため、多くのプレイヤーが参入していきます。

コンテンツ制作のサービスのみ提供する企業や、ツールのみのを提供する企業が多いなか、ここまで一気通貫で行えるはてな社はこの業界では一つ頭が抜けていることでしょう。